まえがき
Preface
今日私はこの本の最後の言葉を書き終わりました。仕事をやり終えたことを自覚した時、目に涙が浮かんでいることに気づきました。
私がそれほどこの本に入れ込んでいたからの涙でした。最後の言葉を書いた時、自分は長年の苦難を手放したように気がしました。私はようやくこの本とその内容を、無償で自由に共有できる世界への贈り物として、差し出すことができるのです。
世界を変えようと決心するとき、あなたは孤独な旅に覚悟を決めます。掛け率はあなたの負けの方に傾いています。あなたの話を理解する人はわずかしかいません。あなたの同業者、同僚、すべての権力者から、相手にされません。
あなたは、怒りから行動を起こします。その怒りは、ゆっくり燃える炎で消えることはありません。その怒りの火に動かされて、あなたは走り回り、毎年毎年、数え切れないほどの失望と挫折の中を突き進みます。あなたは同じ目的に動かされた他の人を見つけ、一種の共犯関係を結びます。
闇夜の真っ只中で、あなたはこの宇宙の不文律を発見します。あなたが、全身全霊をもって偉大な目的に自分を捧げる時、天の導きや天使があなたの探求に加わり、安心や叡智や愛を提供してくれます。
最も偉大な人たちがあなたの人生に現れます。精神的導師、起業家、リーダー、詩人、科学者、慈善事業家、学生などなどです。実用的な支援のほかにも、そういった人たちは素晴らしい贈り物を提供してくれます。深い愛、あなた自身とあなたの目的への完全な信頼、叡智への道であなたが必ず学ばなければならない、最も過酷な種類な教訓です。
その中でも最高の天使は、何年もいつも私のそばにいてくれた、最愛の妻メレディスです。
この旅は、怒りの火が消えるまでは終わりません。それは怒りは決してより良い世界を作り出さないからです。怒りの火を消した瞬間、世界はあなたのことを聴き始めます。名誉と成功が向かってきた時、あなたは、自分自身がもはや闘いの中にいないことを言い聞かせなければなりません。
あなたの時が来たように感じるけれども、変わったのは時ではなく、あなたです。ヒーローがヒーラーに変わったのです。
ロビン・ヤングソン 2016 年 12 月